2018年8月24日の金融市場に関する情報

【国内】
◆市場分析
日経平均株価は寄り付きで58円12銭高と続伸して始まりました。

買いが先行し、一時100円を超えて上げ幅を拡大。

その後は利益確定売りが厚みを増し、大引けにかけて伸び悩む展開となりました。

日経平均株価は前日比48円27銭高の2万2410円82銭で終了。

値上り銘柄数は1317、値下り銘柄数は678、変わらずは109でした。

為替相場の円安・ドル高が好感されましたが、貿易問題に対する懸念は根強く、上値は重い展開となりました。

ただ、多くの機関投資家が米国株の運用指標とする米S&P500種指数は史上最高値圏にあります。

このため、主要国に分散投資する海外の大手機関投資家は投資余力が大きいとみられ、市場では「海外勢が日本株を売り急ぐ展開にはなりにくい」との見方です。

◆スケジュ―ル
7月消費者物価指数(8:30)
7月企業向けサービス価格指数(8:50)

【海外】
◆全体指標
[ダウ] 25,656.98 USD (-76.62)
[ナスダック] 7,878.46 ポイント(-10.64)
[シカゴ先物] 22500(ドル建て)、22495(円建て)

◆NY市場分析
23日のNY株式相場は軟調。

週末のパウエルFRB議長の講演を控え様子見姿勢が強まるなか、米中貿易摩擦問題やトランプ政権を巡る政治的不透明感も相場の重しとなった。

ダウ平均は朝方にプラス圏で推移する場面もあったが、76.62ドル安 (-0.30%)で終了し2日続落。

ホーム・デポ、ビザの上昇が支えとなったものの、ゴールドマン・サックス、キャタピラー、ボーイング、3Mなどの下落が重しとなった。

S&P500も0.17%安と小幅に2日続落。ITセクターを除く10業種が下落した。

ハイテク株主体のナスダック総合は前日水準でもみ合ったが、0.13%安で終了し6日ぶりに反落。

小型株指数のラッセル2000は3日連続で取引時間中の史上最高値を更新したが、0.32%安と6日ぶりに反落して終了した。

トランプ政権が対中国制裁関税の第2弾を発動し、中国も同規模の報復関税を発動したことで中国事業の比率が高いキャタピラー(-2.03%)やボーイング(-0.73%)が売られた。

前日引け後に発表した決算が嫌気されたLブランズは11.41%安と急落。

通期の利益見通しを引き下げ、アナリストの目標株価引き下げが相次いだことが嫌気された。

一方、半導体のアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)は6.65%高と大幅に5日続伸。

7月25日に市場予想を上回る好決算を発表して以来、アナリストの目標株価引き上げが相次いだ。

同業のエヌビディアも1.53%高となった。

このほか、住宅部門などのスピンオフにより通期見通しを引き上げた航空部品メーカーのハネウェル・インターナショナルが1.14%高となった。

発表された経済指標はまちまち。

米新規失業保険申請件数は予想より強い結果となった一方、米7月新築住宅販売件数は前回や市場予想を下回った。

◆海外市場スケジュール
米7月耐久財受注(21:30)

○今週注目ポイント
米中貿易戦争の進展(米中通商協議)
トルコリラ&為替レート
ジャクソンホール会議(米経済シンポジウム)25日まで

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