【国内】
◆市場分析
先週の日経は下落。米国市場が貿易摩擦懸念で下落した事が要因。
日経指数は25日線を抜ける日がありましたが、先物チャートでは25日線がきっかり上値抵抗になっているのが分かります。
相場に方向性がないために、目先のヘッジファンドが先物で上下相場を動かしており、利ザヤ稼ぎしている相場です。
現物株指数を表すTOPIXは既に75日線を割り込んできている事から、長期投資家などは全く動いていないのが分かります。
米国の追加関税から世界が貿易戦争になる懸念があれば投資家は慎重スタンスになりますので、これは致し方ありません。
先週もお伝えしましたが、今は全く相場の方向性が出てきておりませんので、方向性が出るまでは資産を減らさない事に徹するのがベストなスタンスと考えます。
テクニカルからでは、現在は調整中という動きです。日柄周期においては、7月3日あたりから相場は動きそうです。
それまでは先物・レバ組の方は、上値では売り・下値では買いという回転をさせて利益を出していくスタンスがベストと考えます。
今週の上値ポイントは22750円、下値ポイントは21970円。
◆スケジュ―ル
25(月)
日銀政策委員会・金融政策決定会合の主な意見(6/14~15開催分)
《決算発表》
壱番屋、オークワ、しまむら、高島屋、タキヒヨー
【海外】
◆全体指標
[ダウ] 24580.89USD (+119.19)
[ナスダック]7692.82ポイント(-20.13)
[シカゴ先物]22515(ドル建て)、22490(円建て)
◆NY市場分析
先週末のNY市場は反発。
原油先物相場が上昇した事でエネルギー関連銘柄上昇した事や、8日連続で下げていたことで押し目買いが入った事などが要因。
ただ、引けでは上げ幅縮小しており、市場には引き続き貿易摩擦懸念が重石になっていると思われます。
EUは22日から報復関税に動いておりますが、今度はそれに対してトランプ氏は「米国への輸入車すべてに20%の関税をかける」とツイートしております。
また、中国に対しても7月6日から25%の制裁関税が実行されようとしております。
個人的には水面下で落としどころは探られているとは思いますが、実際に7月6日に関税発動となるとまさしく世界を巻き込む貿易戦争に突入していく可能性があります。
そういう意味では、残り2週間は動きにくい状況が続き、やはり7月から相場は大きく動く事になりそうです。
今週ですが、マクロ経済指標としては、5月新築住宅販売件数(25日)、6月消費者信頼感指数(26日)、5月耐久財受注(27日)、1-3月期GDP確定値(28日)、5月個人所得・支出(29日)、6月シカゴ(PMI)購買部協会景気指数(29日)などの発表が予定されています。
ただ、前述したように米中貿易摩擦に関する報道で相場は一喜一憂する可能性が高いために、相場の方向性はなかなか見出しにくいのではないかと思います。
テクニカルからでは、下値ポイントはお伝えしているよう24500ドル。
◆先物戦略
本日の日経先物ですが、先週末のNY市場の上昇を好感して買い先行のスタートが予想されます。
ただ、今週も引き続き先物市場での意図的な動きには警戒が必要です。
NY倍率が異常に上昇しておりますので、その巻き戻しからいつ先物売りが出てもおかしくない状況ですので、先物市場での動きには警戒が必要です。
◆先物節目
22320・22360・22400・22510・22570・22640
◆海外市場スケジュール
25(月)
独6月Ifo景況感指数(17:00)
米5月シカゴ連銀全米活動指数(21:30)
米5月新築住宅販売(23:00)
