2018年8月1日の金融市場に関する情報

【国内】
◆市場分析
日経平均は寄り付き時点で続落。

前営業日比72円72銭安の2万2472円12銭から取引が始まりました。

その後は下げ幅を縮小させ、2万2400円台後半まで持ち直す場面も見られましたが、依然として前場ではマイナス圏での推移が続きました。

後場はプラス圏に浮上し、一時2万2600円台後半まで値を上げましたが、その後、再びマイナス圏入りするなど方向感を欠く展開となりました。

日経平均株価は前日比8円88銭高の2万2553円72銭で終了。

値上り銘柄数は 613、値下り銘柄数は1436、変わらずは54でした。

朝方は米国株安の流れを引き継ぐかたちで売りが先行しましたが、その後は日銀金融政策決定会合を前に買い戻しが入った影響で若干持ち直しました。

後場の急浮上の要因は、金融政策決定会合で指数連動型ETF(上場投信)の購入策を柔軟化していくことが,決定したためだと考えられます。

市場からは「引け後の黒田総裁の会見を吟味する必要はあるが、とりあえずイベント通過によって市場の関心が企業決算に戻ることになる」との声が出ています。

◆スケジュ―ル
7月新車販売台数(14:00)
7月軽自動車新車販売台数(14:00)
《決算発表》
帝人、双日、エーザイ、小野薬、大正薬HD、王子HD、東ソー、CTC、ALSOK、京王、JT、TIS、参天薬、大塚商、コニカミノルタ、神戸鋼、日精工、カシオ、NOK、マツダ、ヤマハ、新生銀、京急、阪急阪神、KDDI、洋缶HD、キーエンス

【海外】
◆全体指標
[ダウ] 25,415.19USD (+108.36)
[ナスダック]7,671.79ポイント(+41.78)
[シカゴ先物]22665(ドル建て)、22645(円建て)

◆NY市場分析
31日のNY株式相場は反発。

米中通商協議が再開されるとの報道を受けて投資家心理が改善した。

海外売上高比率の大きい3Mやキャタピラーが大幅高となったほか、先週大きく下げたフェイスブックやツイッターも反発。

決算発表銘柄では好決算を発表したファイザーが3%超上昇した。

ダウ平均は一時184ドル高まで上昇し、108.36ドル高 (+0.43%)で終了。

3日ぶりの反発となった。

S&P500は0.49%高と4日ぶりに反発。

電気通信、金融株が下落した一方、資本財、不動産、公益、ヘルスケア株が上昇した。

ハイテク株主体のナスダック総合も0.55%高と4日ぶりに反発した。

月間ではダウ平均が4.71%高と反発し、今年1月の5.79%高以来の大幅上昇。

S&P500は3.60%高、ナスダック総合も2.15%高とともに4カ月続伸となった。

欧州株が堅調に推移するなか、寄り付き前後にブルムバーグが「米国と中国は、貿易戦争の緊張緩和を目指して協議を再開することを検討」と報道したことを受けてキャタピラーや3Mが一時3%超上昇。

センチメントは改善し、投資家の不安心理を示すシカゴのボラティリティ指数(VIX)は12.83と前日比1.43低下した。

発表された経済指標は、6月個人消費支出が前月比+0.4%と予想と一致、6月コアPCEデフレーターは前年比+1.9%となり予想の+2.0%を下回った。

7月消費者信頼感指数は予想の126.0を上回る127.4と強い結果となった。

引け後に発表されたアップルの決算は売上高、利益がともに市場予想を上回り、株価は時間外で3%超上昇した。

◆海外市場スケジュール
米7月ADP全米雇用レポート(21:15)
米6月建設支出(23:00)
米7月ISM製造業景気指数(23:00)

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