【国内】
◆市場分析
日経平均は前営業日比3円82銭高の2万2666円56銭で寄り付きを迎え、買いが先行するかたちで取引が始まりました。
前場では上げ幅が100円超に拡大するなど、総じて堅調な値動きとなり、一時は2万2800円台を回復する場面も見られました。
しかし、後場まもなく下げに転換し、2万2600円台前半まで弱含みました。
日経平均株価は前日比18円43銭安の2万2644円31銭で終了。
値上り銘柄数は1039、値下り銘柄数は984、変わらずは81でした。
寄り付き直後は米中貿易摩擦の激化が懸念される場面もありましたが、前場では連日の米国株高や為替の落ち着きが安心材料となり、徐々に強含む展開となりました。
しかし、後場に入ると株式先物の売りに引きずられて急速に下落する値動きとなりました。
市場では、この一見、不可解とも言える下げについて「先物の取引最終日をにらんだ
テクニカルな動きではないか」との声や決算発表後に急落した資生堂の下げが先物の売りを誘ったとの見方も出ています。
◆スケジュ―ル
日米閣僚級の貿易協議初会合
7月マネーストック(8:50)
6月機械受注(8:50)
7月都心オフィス空室率(11:00)
7月工作機械受注(15:00)
30年国債入札
《決算発表》
清水建、富士フイルム、メルカリ、日揮、雪印メグ、クラレ、DIC、ブリヂストン、リンテック、国際帝石、長谷工、ミクシィ、森永菓、DeNA、マクドナルド、マツモトキヨシ、すかいHD、ネクソン、GMOPG、電通、ロート、ペプチド、関西ペ、エスケー化研、エンJPN、昭和シェル、太平洋セメ、荏原、THK、シチズン、大日印、丸井G、クレセゾン、ソニーFH、T&DHD、住友不、GMO、サンドラッグ、ブラザー、飯田GHD、第一生命、空港ビル、コスモエネHD、ユニバーサル
【海外】
◆全体指標
[ダウ] 25,583.75USD (-45.16)
[ナスダック] 7,888.33ポイント(+4.66)
[シカゴ先物] 22575(ドル建て)、22560(円建て)
◆NY市場分析
8日のNY株式相場は高安まちまち。
米中貿易戦争激化懸念を背景にキャタピラーやボーイングが軟調だったほか、原油安を受けてエネルギー株が下落した。
一方、フェイスブックなどのIT株やアマゾン・ドット・コムなどの消費関連株は堅調だった。
ダウ平均は、ウォルト・ディズニーが決算を受けて下落したことも重しとなり0.18%安と4日ぶりに反落した。
S&P500は前日終値を挟んでもみ合ったが0.03%安とわずかながら下落して終了し、5日ぶりに反落。
一方、ハイテク株主体のナスダック総合は0.06%高と小幅ながら7日続伸。
3月12日までの7日続伸と並ぶ長期連騰となった。
貿易摩擦問題が意識されたものの、投資家の不安心理を示すVIX指数は前日比-0.08の10.85と1月12日以来の水準に低下。
センチメントの悪化はみられなかった。
アマゾン・ドット・コムが1.29%高と3日続伸し、上場来高値の更新を続けたほか、フェイスブックも0.75%高と反発した。
寄り前発表の決算が好感されたマイケル・コースが6.72%高となり、タペストリー(旧コーチ)も2.82%高と連れ高した。
一方、前日引け後に決算を発表したウォルト・ディズニーは、売上高と利益が市場予想に届かず2.21%安と4日ぶりに反落。
株式の非公開化検討を好感して前日に10.99%高と急伸したテスラは2.43%安と反落した。
◆海外市場スケジュール
中国7月生産者物価指数(10:30)
中国7月消費者物価指数(10:30)
米7月生産者物価指数(21:30)
○今週注目ポイント
各企業の決算発表
米中貿易戦争の進展
先物SQ週
日本GDP一次速報(4~6月期) 10日8:50発表
