2018年8月14日の金融市場に関する情報

【国内】
◆市場分析
東京株式市場 日経平均株価は寄り付きで前営業日比180円51銭安となり、続落して始まりました。

朝方からトルコの通貨リラ急落によるリスク回避の動きで売りが先行し、前場は下げ幅を拡大。

後場中盤には一時前週末比446円76銭安まで下押しました。

その後下げ渋る場面もありましたが、上値は重く大引けにかけて安値圏で推移しました。
日経平均株価は前日比440円65銭安の2万1857円43銭で終了。

値上り銘柄数は191、値下り銘柄数は1884、変わらずは28でした。

トルコリラの急落を嫌気して先週末の欧米株が下落。

この流れを受けて売りが優勢し、2万2000円割れは、7月11日(終値2万1932円21銭)以来1カ月ぶりとなります。

市場ではリクルートHDなど好業績株の一部は上伸し、「個別銘柄への投資意欲が衰えたわけではない」との声が聞かれましたが、世界的なリスク回避姿勢の高まりや、新興国経済の先行きが不安視される中では、日経平均を下支えするには力不足とみられます。

◆スケジュ―ル
《決算発表》
出光興産、チェンジ、光通信、フジオフード、ソリトン、オープンハウス、AOITYOHD、沢井製薬、フェローテック、プレミアG、サイバダイン、Wismetac、リニカル、イオレ、REMIX、LITALICO、ラオックス、ジーエヌアイ、極楽湯HD、アエリア、フィスコ、スカラ、HANATOUR、PCDEPOT

【海外】
◆全体指標
[ダウ] 25,187.70 USD (-125.44 )
[ナスダック] 7,819.71 ポイント(-19.40)
[シカゴ先物] 22040(ドル建て)、22030(円建て)

◆NY市場分析
NY株式相場は続落。

主要3指数が反発してスタートしたが、その後はトルコリラ暴落の影響が意識されリスク回避姿勢が強まった。

ダウ平均は朝方に68ドル高まで上昇後に159ドル安まで反落し、125.44ドル安 (-0.50%)で終了。

メルクやアップルなど6銘柄が上昇した一方、ダウ・デュポン、JPモルガン・チェース、IBMなど24銘柄が下落した。

S&P500は公益株が上昇し、ヘルスケア、不動産がほぼ変わらずとなったが、エネルギー、金融、資本財など8業種が下落。

0.40%安で終了し、ダウ平均とともに4営業日続落となった。ナスダック総合は0.25%安と2営業日続落。

時価総額上位のアップルやアマゾン・ドット・コムなどの上昇が下支えとなり、比較的小幅な下げにとどまった。

トルコに拘束されている米国人牧師が8月15日までに解放されるとの噂を受けてトルコリラの暴落による過度なリスク回避姿勢が後退。

朝方は買戻しが優勢となり主要3指数はプラス圏で推移。

ナスダック総合は一時0.6%高まで上昇した。

しかし、駐トルコの米大使館がこの噂を否定したことで再びリスク回避姿勢が強まった。

トルコ向け債権が多いとされる欧州の金融株が下落したことを受けてバンク・オブ・アメリカが2%超下落したほか、JPモルガン・チェース、シティグループなどが1%以上下落。

S&P500の金融株指数は1.02%安とエネルギー(-1.22%)、素材(-1.04%)に次いで下落率3位となった。

◆海外市場スケジュール
中国7月鉱工業生産(11:00)
中国7月小売売上高(11:00)
中国7月固定資産投資(11:00)
独8月ZEW景況感指数(18:00)
米7月輸出入物価(21:30)

○今週注目ポイント
各企業の決算発表
米中貿易戦争の進展
トルコリラ

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