【国内】
◆市場分析
東京株式市場は前営業日比195円64銭高の2万2053円07銭となり、反発してはじまりました。
連日の株安の反動から強い買い意欲は見られるものの、夏季休暇により売買高は伸び悩む展開となりました。
後場にかけても更に一段高となり、400円超の上げ幅となったことから市場には暴落を警戒する声も出始めました。
日経平均株価は前日比498円65銭高の2万2356円08銭で終了。
値上り銘柄数は1795、値下り銘柄数は264、変わらずは45でした。
昨日までの「トルコショック」の影響が限定的となったことに対する安心感と、午前中に発表された中国の低調な経済指標に対しても市場が大きな影響を受けなかったことで、日本株市場にも好材料と捉える向きが高まりました。
また、為替も1ドル110円後半で落ち着いた動きとなったのことも後押しとなり、反発の材料は揃いました。
しかし、どれも強い影響力があるとは言えず、今後の展開には十分な注意が必要となりそうです。
◆スケジュ―ル
7月訪日外客数
7月首都圏マンション販売(13:00)
【海外】
◆全体指標
[ダウ] 25,299.92 USD (+112.22)
[ナスダック] 7,870.90 ポイント(+51.19)
[シカゴ先物] 22350(ドル建て)、22335(円建て)
◆NY市場分析
NY株式相場は反発。
トルコリラが反発したことで投資家心理が改善。
米7月中小企業楽観度指数が強い結果となったことや好決算を発表したタペストリー(旧コーチ)が12%高となったことも相場を後押しした。
前日までの4日間で441ドル安となったダウ平均は小高く始まると一時151ドル高まで上昇し、112.22ドル高(+0.45%)で終了。
ウォルグリーン・ブーツ・アライアンスが3%超上昇したほかマクドナルド、ゴールドマン・サックスなどが1%超上昇した。
S&P500も0.64%高と5日ぶりに反発。
一般消費財や金融を筆頭に全11セクターが上昇した。
ハイテク株主体のナスダック総合は0.65%高と3日ぶりに反発した。
寄り前に発表されたタペストリーの4-6月期決算は市場予想を上回る増収増益となり通期見通しも市場予想を上回った。
決算を好感してタペストリーが12.01%高となったほか、アバクロンビー・アンド・フィッチ(+9.50%)、ギャップ(+4.98%)、Lブランス(+4.97%)などが大幅高。
百貨店のメーシーズやノードストロームも3-4%高となり、S&P500の一般消費財株が 0.95%高と上昇率トップとなった。
トルコリスクで前日に売られたシティグループ、ゴールドマン・サックス、バンク・オブ・アメリカもそろって1%超反発し、金融株指数が0.86%高と上昇率2位となった。
経済指標では米7月NFIB中小企業楽観度指数が、前月の107.20から107.90に上昇し、1986年以降で最も高い水準となった。
◆海外市場スケジュール
米7月小売売上高(21:30)
米8月ニューヨーク連銀製造業景気指数(21:30)
米7月鉱工業生産(22:15)
米7月設備稼働率(22:15)
米6月企業在庫(23:00)
米8月NAHB住宅市場指数(23:00)
○今週注目ポイント
各企業の決算発表
米中貿易戦争の進展
トルコリラ
