新年度「投資」としてFintechと向き合うときの心得① 第3回

■業界の「常識」に疑問を持っているか

とはいえ起業家がまったくの一から、その領域に価値を提供することはありません。IT、省人的な発想は関係なくとも、その世界で「仕事」をしてきた人は数多くいます。ただ、そこで培われてきた「常識」に起業家が疑問を持てているかは大切です。

紙ベースで、印鑑ベースで、人と人が向き合って仕事をしてきた形態に、代わりの案を示す。これからの起業家にはそれが求められます。特にFintechは「金融のアップデート」のため、これまでの常識をいったん疑ってかかることが大事。その時の基準となるのが、いまの制度はユーザーのためになっているか。そして、もっとユーザーのためになる方法はないかという視点です。

たとえばあるサービスを受けるのに、30分の待ち時間が発生しているとしましょう。これを10分にすることができたら、ユーザーに歓迎され、導入元は売上(もしくは顧客満足度)上昇が見込まれるため積極的に導入する、そんなサイクルが期待できます。

投資家は企業家がそのサイクルを頭に描いているか、現状を見ているかを問いましょう。現状は肯定的でも否定的でもなく、冷静な頭で「客観的に」見ているかどうかがポイント。それを言葉に出来ればなお可なのですが、口下手でも世の中を変える起業家は存在します。ぜひその「最初の一歩」をサポートして頂きたいものです。

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「常識への疑問と気づき」は中々出来そうで出来ないものです。投資をする真髄、もっと知りたいですね^^ 次週もお楽しみに!

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ドラゴントレーダーズクラブ事務局
https://dragontrade.club/

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