2018年7月9日の金融市場に関する情報

【国内】
◆市場分析
先週の日経は下落。

6日の米中追加関税発動で揺れた一週間となりました。

先物主導で売り仕掛けから下落となりましたが追加関税発動で悪材料出尽くしから週末には反発という動きとなりました。

発動に向けて株価は下げていたわけですから、発動を織り込んでいたわけであり発動で上昇するのは至極自然の動きであります。

ただ、貿易摩擦懸念は完全に払拭されたわけではないために、これからもこの報道に関しては一喜一憂する相場が継続していくと思われます。

また日本は中国への依存度が高いために来週以降も中国上海市場を気にしながらの動きになるのではないかと思います。

テクニカルからでは、5日線を抜けてきた事で目先はリバウンド相場に入りそうです。

戻り目途は22000円が意識されると思います。

今週は週末はSQですので、引き続き先物主導での動きが中心となると思います。

SQ値は22000を売り方・買い方ともに意識してくるのではないかと思います。

心配なのは、マザーズ指数。一旦節目の1000Pを割り込んでそこから反発という動きになっておりますが、再度割り込むとさらに下値を試す動きになります。

マザーズ銘柄に関しては、本格上昇を確認してからも遅くないので物色される場合には慎重なスタンスが必要だと思います。

◆スケジュ―ル
9(月)
5月経常収支(8:50)
6月景気ウォッチャー調査
黒田日銀総裁が挨拶(支店長会議)
さくらレポート
《決算発表》
ネクステージ、エムビーエス、ファーストコポ、クリエイトSDH、エスクローAJ、コジマ、シグマ光機、トランザクショ、ヨンドシーHD、フジ

【海外】
◆全体指標
[ダウ] 24456.48USD (+99.74)
[ナスダック]7,688.39ポイント(+101.96)
[シカゴ先物]21860(ドル建て)、21825(円建て)

◆NY市場分析
先週末のNY市場は続伸。

注目の米国雇用統計は市場予想を上回った事や、来週末から本格化する米国企業決算への期待どから続伸という動き。

ただ、週末要因や米中貿易摩擦懸念から引けには上げ幅縮小という動きでした。

6日は米中追加関税発動となりましたが、米国市場は特に嫌気する動きは見られずですね。米国の多くの指標が好調な経済指標を示していますし、米中貿易戦争となっても輸出額などを考慮すれば米国が勝つのは分かっている事です。

また、米国は「同日発動した中国への制裁関税を巡り、特定の製品を対象から外す手続きを実施する」と発表してます。

つまり、追加関税されても自国への悪影響を最小限にとどめようとする努力をしています。

さらに、トランプ政権は非常に株価を気にしていますので、中間選挙までは高株価政策を取ってくると思います。

そういう意味では、以前からお伝えしているように、中間選挙までは米国は大きな崩れはないと思います。

さて今週ですが、米国は企業決算シーズン入りしてきます。

決算発表では航空大手のデルタ航空(12日)、大手行のウェルズ・ファーゴ、JPモルガンチェース、シティグループ(13日)などの発表が予定されています。

今回の決算に関しては、4-6月期のS&P500構成銘柄の利益は、6日時点で前年同期比20%の増益が予想されており、事前予想が保守的であることを考慮すれば、4-6月期は大幅な利益成長が期待できるのではないかという予測があります。

マクロ経済指標としては、5月卸売在庫(11日)、6月生産者物価指数(11日)、6月消費者物価指数(12日)、6月輸入物価指数(13日)などの発表が予定されております。

さて、テクニカルからでは、先週末にこれまでの上値抵抗帯であった200日線を抜けてきました。

そういう意味では、目先はリバウンド入りしてくるのではないかと見ております。

◆海外市場スケジュール
9(月)
米5月消費者信用残高(7/10 4:00)

◆注目の個別銘柄
マネックス(6898)・・・630円以上を空売り。
653を終わり値で抜ければロスカット。

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