【国内】
◆市場分析
先週の日経は下落。
米国第一主義による保護主義政策により貿易摩擦懸念が相場の足かせになっており投資家の多くは様子見姿勢を強め、目先筋の投資家の動きで相場は上下大きく動く週でした。
上に行くと思えば下。
下に行くと思えば上。
という全く相場に方向性が出てない動きでした。
外国人投資家は大きく売り越ししており、今の株価は国内勢が買い支えしている状況です。
今週ですが、前述したように7月6日は相場を大きく動く可能性があります。
米国が7月6日に中国に追加関税を発動すれば、中国は報復に出てきます。
そうなれば、株式市場には売り仕掛けが入る可能性があります。
そういう意味では、今週は非常にやりにくい週です。
テクニカルからでは、下値サポートとしては弱くなっております。
今週は21970円で打診買い、今週の上値ポイントは22470円。
◆スケジュ―ル
2(月)
6月調査日銀短観(8:50)
2018年分の路線価公表(10:00)
6月新車販売台数(14:00)
6月軽自動車新車販売台数(14:00)
《決算発表》
地域新聞、KTK、日フイルコン、アークス
【海外】
◆全体指標
[ダウ] 24271.41USD (+55.36)
[ナスダック]7510.30ポイント(+6.62)
[シカゴ先物]22265(ドル建て),22225(円建て)
◆NY市場分析
先週末のNY市場は続伸。
EU首脳会議で移民問題が合意に至った事で欧州市場が上昇した事や、FRBによるストレステストの結果を受け、
大手金融各社が増配や自社株買いを発表した事などから続伸という動き。
ただし、ザラ場は300ドル以上上げる場面もありましたが、引けでは急速に上げ幅を縮小して小幅な上昇に留まりました。
やはり貿易摩擦懸念が背景にありますね。
報道では、トランプ大統領は否定しておりましたが、WTOからの脱退を示唆しているという報道もありました。
相変わらず何を言い出すのか分からないので投資家も目先筋だけという感じになってますね。
今週は、7月1日からカナダが報復関税に踏み切ります。
また、7月6日には中国製品への追加関税の第1弾を発動する予定です。
今週も貿易摩擦懸念が世界のマーケット覆うのではないかと思います。
さて今週ですが、前述したように7月6日に中国製品への追加関税の第1弾を発動する予定になっております。
また、7月4日は独立記念日で祝日になりますので投資家全般様子見姿勢を強めてくるのではないかと思います。
また既に今年はバケーション入りしている投資家も多く市場参加者は少なくトランプ大統領の発言などで相場は大きく上下する可能性もありますが、
やはり7月6日までは動きにくいと思いますので今週も引き続き軟調な動きになるのではないかと見ております。
マクロ経済指標としては、6月ISM製造業景況指数(2日)、5月建設支出(2日)、5月製造業・耐久財受注(3日)、6月ISM非製造業景況指数(5日)、6月ADP雇用統計(5日)、5月貿易収支(6日)、6月雇用統計(6日)などの発表が予定されています。
テクニカルからでは、下値ポイントは引き続き24150ドルです。現在はこの位置を意識した動きです。
◆先物戦略
本日の日経先物ですが、先週末のNY市場は上昇も先週末の株価に織り込み済みのために、ほぼ前週末比変わらずのスタートが予想されます。
お伝えしておりますように、今週末は中国への追加関税が予定されております。
そういう意味では、先物主導で一喜一憂する相場展開が予想されます。
◆先物節目
21970・22000・22070・22160・22210・22250・22310・22400
◆海外市場スケジュール
2(月)
米5月建設支出(23:00)
米6月ISM製造業景況指数(23:00)
休場:香港(香港特別行政区設立記念日)