【国内】
◆市場分析
東京株式市場は前営業日比223円40銭安となり、大幅続落して始まりました。2万2000円台を割り込んで始まり、前場に一時330円強下落する場面もありました。
一巡後はプラス圏に浮上する局面もありましたが、戻りは鈍く、リスクオンに切り替わるほどのインパクトとはなりませんでした。
日経平均株価は前日比12円18銭安の2万2192円04銭で終了。
値上り銘柄数は367、値下り銘柄数は1673、変わらずは64でした。
欧米株の下落を受けて大幅安スタートし、中国商務次官が8月末に訪米して通商協議を行うと報じられたことから、下げ幅を急速に縮めてプラス圏まで戻した。
前場の激しい値動きとは一転、後場は静かな展開となりました。
市場では「日経平均株価の2万2200円近辺はPER13倍程度にあたり、この水準を割り込むような場面では、押し目を拾う動きが期待される」との声も聞かれました。
◆スケジュ―ル
《決算発表》
総医研、あいHD、北川精機、環境管理
【海外】
◆全体指標
[ダウ] 25,558.73 USD (+396.321)
[ナスダック] 7,806.52 ポイント(+32.41)
[シカゴ先物] 22315(ドル建て)、22300(円建て)
◆NY市場分析
16日のNY株式相場は大幅反発。
米中貿易協議の再開期待や好決算銘柄が相場を押し上げた。
ムニューシン米財務長官がトルコに対する追加制裁の可能性に言及したことで伸び悩む場面もあったが影響は限定的だった。
ダウ平均は一時444ドル高まで上昇し、396.32ドル高 (+1.58%)と大幅に反発して終了。
決算が好感されたウォルマートが9.33%高と急伸したほか、中国事業の比率が高いボーイングが4.29%高、キャタピラーが3.21%高と大幅に上昇。
株価水準の高いゴールドマン・サックス、アップルが1%超上昇したこともダウ平均を押し上げた。
S&P500も0.79%高と反発。電気通信(+2.01%)を筆頭に全11セクターが上昇した。
ハイテク株主体のナスダック総合は0.42%高と反発。
フェイスブックや半導体株などの下落が重しとなり、S&P500の上昇率を下回った。
アジア時間に中国商務次官が8月下旬に訪米し貿易摩擦を巡って米側と協議すると伝えられたことで米中貿易問題への懸念が後退。
投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の14.64から13.45へと1.19低下した。
寄り前に発表されたウォルマートの5-7月期決算は売上高と調整後の利益が市場予想を上回った。
通期見通しを引き上げたことも好感され、アナリストの目標株価引き上げが相次いだ。
ボーイングは、UBSが投資判断をバイに引き上げ、目標株価を158ドル引き上げ515ドルとしたことも株価上昇を後押しした。
引け後の決算発表では百貨店のノードストロームが時間外で約9%上昇。
一方、エヌビディアは時間外で約5%の下落となった。
◆海外市場スケジュール
米7月景気先行指数(23:00)
○今週注目ポイント
各企業の決算発表
米中貿易戦争の進展
トルコリラ